明治神宮御苑 宝玉 四方海
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    6月13日

     

     

     

    宝玉

     

     

     

    宝 玉   ほうぎょく   HOUGYOKU

    伊勢系   早生   「鳩羽色」とも言われる、ややくすんだ藤桃色の独特の色彩の垂れ咲き三英花。
    花弁の縁に白い細覆輪が入る。

    花径はおよそ16cm程度の中輪。

    草丈は70cm前後。

    性質は普通からやや弱。

    繁殖は少なめ。

    伊勢花菖蒲の古花の一つ。

    伊勢古花の中では一般によく普及している品種で、各地の花菖蒲園でも比較的よく植栽されていると思う。

    垂れ咲きの花形に縮緬地の花弁など、伊勢系の特徴をよく備えた上品な美しい花である。

    江戸系の「清少納言」と色彩的には似ているが、こちらの方がややくすんだ感じである。

    2n=25の異数体。

                   (加茂花菖蒲園花菖蒲データベースより)

     

     

     

     

    四方海

     

     

    四方の海   よものうみ   YOMO NO UMI

    江戸系   薄紫地に白筋と底白の三英。

    花径はおよそ15c程度の中輪。
    草丈は高く100cm前後。

    江戸花菖蒲の古花の一つ。

    明るい色彩で爽やかな花。

    昭和40年代に明治神宮が全国の神社や植物園に花菖蒲を分譲したことがあり、その頃からの園では残っている所もあるが、それ以外は殆ど栽培する園もない貴重な品種。


    このホームページでは各系統の古花を多く掲載してある。

    現在、戦前に育成されたとされる古品種は、江戸花菖蒲が大船系を含めおよそ200品種前後、伊勢花菖蒲の古花は、およそ50品種前後、熊本花菖蒲の古花は、およそ30品種前後が現存している。
     

    何で新品種にくらべ花も見劣りし、性質も弱い古品種を多く紹介するのかと疑問に思われるかもしれないが、これらの花は花菖蒲の文化財であり、つまりは日本の伝統園芸の、ひいては日本文化の文化財だと思うからである。

    これがまず理由の一つ。

    二つ目は、現代の私たちが使用していない遺伝子を持っていて、使い方次第で新しい育種の展開が開ける可能性がある。

    三つ目に、長い時間人の審美眼を通って選ばれて来た花であり、感性豊かな古い時代の人たちの観賞眼によって選ばれて来た花なので、その美的な完成度の高さという点で、参考になる点が非常に多いこと。

    四つ目に、新花はいくらでも作出できるが、古花は一度絶やしたらそれでおしまいである。

    これらの理由からここで紹介し、保存が必要であることを訴えるため、古品種を多く紹介している。 

                   (加茂花菖蒲園花菖蒲データベースより) 

     

    posted by: 1513neoya | 植物 | 03:45 | comments(0) | - |