饗宴の儀
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    天皇陛下が皇后さまとともに祝宴に臨んで即位を披露し祝福を受けられる儀式、「饗宴(きょうえん)の儀」が22日、皇居 宮殿で行われました。

     

     

    「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」のあと、いったんお住まいの赤坂御所に戻っていた天皇皇后両陛下は「饗宴の儀」に臨むため、午後7時前に再びお住まいを出て、半蔵門から皇居に入られました。

    天皇陛下はえんび服を着用し、「大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)」という最高位の勲章などを身につけられています。

    また皇后さまはローブデコルテというロングドレスを着用し、上皇后さまから受け継いだティアラや勲章を身につけられています。

    そして午後7時20分すぎ、宮殿の「竹の間」に入られ、「饗宴の儀」が始まりました。

     

     

     

    「饗宴の儀」は、国事行為として行われる「即位の礼」の儀式の一つで、合わせて4回行われることになっています。

    1回目の22日は「即位礼正殿の儀」に参列した180か国余りの元首や王族など、およそ400人が招待されました。

     

     

     

    22日夜行われた1回目の「饗宴の儀」の食事は上皇さまの即位を祝った前回をほぼ踏襲する形で和食が選ばれました。

    供されるのは9品です。

    ▽「前菜」はかすごたいの姿焼きや蒸したあわび、それにゆり根やくりなどが扇の形をした木の器に盛りつけられます。
    ▽「酢の物」はスモークサーモン、
    ▽「焼物」はアスパラガスの牛肉巻き、
    ▽「温物」はふかひれやまいたけが入った茶わん蒸し、
    ▽「揚物」はかに、きす、若鶏の三色揚げ
    ▽「加薬飯」はたけのこやしいたけが入ったたいのそぼろごはん、
    ▽「吸物」には伊勢えびのくず打ちやまつたけが入っています。
    ▽「果物」としてイチゴやマスクメロン、パパイヤ、
    ▽「菓子」として和菓子も出されます。

    世界各国からさまざまな文化的な背景を持つ賓客が訪れることに配慮して、このほかにイスラム教徒向けに戒律に沿って処理された食材を使ったメニューや、菜食主義の人向けに肉や魚に代えて高野豆腐や湯葉などを使ったメニューが用意されています。

     

     

     

     

     

    1回目の「饗宴の儀」に出席する外国の元首や王族などには天皇皇后両陛下から記念品として純銀製の「ボンボニエール」が贈られます。

    「ボンボニエール」は、金平糖などの菓子を入れるふた付きの容器で、皇室では明治時代以降、皇族の結婚式といった慶事の祝宴などの出席者に贈る習わしがあります。

    上皇さまの即位を祝う前回の「饗宴の儀」でもボンボニエールが贈られました。

    宮内庁によりますと、今回の「ボンボニエール」は丸みを帯びた形で、直径6センチで高さは3センチ余り。

    表面には前回と同じように菊の御紋と「鳳凰(ほうおう)」の模様があしらわれています。

    中には色とりどりの金平糖が入っているということです。

     

    「ボンボニエール」の製作を担当した東京 銀座の会社では宮内庁から示されたデザインの案をもとに何度もやりとりをして最終的なデザインを決めたということです。

    表面には前回の「即位の礼」で作られたものと同じく鳳凰(ほうおう)の模様があしらわれていますが、前回と今回の二つのボンボニエールを並べると対になるようにデザインされているということです。

    製作にあたっては模様を型押しする際に裏面にできた凹凸を一つ一つ手作業で削ったり、わずかでも傷が付いたものははじいたりと細かな点にも気を配ったということです。

    製作を担当した宮本商行の上野浩司さんは「歴史的な仕事をさせていただきました。

    ボンボニエールは小さな芸術品です。

    箱をあけた時に日本の技術力を感じて頂きたい」と話していました。

                                  (NHKより)

     

    posted by: 1513neoya | とはずがたり | 03:32 | comments(0) | - |