明治神宮 第一の鳥居
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    6月13日

     

    第一の鳥居

     

    原宿駅を出て神宮橋を渡り終えた先にある、顔といっても過言ではない大鳥居です。

    高さ12m・柱間9.1m・柱の直径1.2m・笠木の長さ17mで重さも13tもあるそうです。

    とにかく大きい鳥居は、日本一の大きさを誇ります。

    そびえ立つ鳥居と森のコントラスとが美しく、とっても神秘的な雰囲気が漂っています。

    実は、創建時の大鳥居は昭和41年(1966年)に落雷によって破損し、現在の大鳥居は昭和50年(1975年)12月に立て直された二代目の鳥居になります。

    鳥居には、台湾からはるばる運ばれてきた、樹齢1500年のヒノキが使われています。

    当時、これほどの大きさのある木が日本にはなかった為台湾の木を使うことになったそうです。

    近くにいって嗅いでみると…ほのかにヒノキの香りがしますよ!

    大自然の緑と堂々と立つ大鳥居のコントラストは最高です。

                        (アソビューより)

     

     

     

    明治神宮にある巨大な鳥居は、みな木製なのだが、老朽化が進んでいる。

    なかでも一の鳥居を新しくする計画があるのだ。

    気をつけてほしいのは、現在の鳥居はタイワンヒノキ製であること。

    明治神宮が創建された1920年に鳥居も建てられたが、台湾を統治していた総督府が阿里山にあった巨木を伐採して献木したのである。

    当時の日本に大径木のヒノキは少なくなっており、神社仏閣はタイワンヒノキで建てられることが多かった。

    タイワンヒノキは日本のヒノキの変種に当たるが、材質は近い。

    ヒノキには含まれていないヒノキチオールを豊富に含み、芳香を放つ。

    明治神宮の鳥居の柱にあるひび割れに鼻を近づけてみると、すがすがしい香りが鼻を刺激する。

    すでに伐採されて100年近く経つが、まだヒノキチオールが抜けきっていないのだ。

    ところで文化財の修復や復元に大径木を使用する際、文化庁などは元の樹種と同じものを使うことを求める。

    しかし、もはやタイワンヒノキの伐採は完全に禁止となっており、ましてや阿里山は保全地域になっている。

    巨木を伐って日本に輸出することは不可能だ。

    ましてや日本国内でも、大径木ヒノキはすでに枯渇している。

    ちなみに日本最大の木製鳥居は、明治神宮の南参道と北参道の出合い口にある大鳥居(二の鳥居)だ。

    2本の柱の太さは直径1,2mにもなる。

    ただこの鳥居は2代目で、初代は1966年に雷が落ちて柱が破損してしまった。

    2代目の大鳥居が完成したのは1975年だ。

    当時でもタイワンヒノキは伐採制限がかかっていたが、日台双方の関係者の努力で輸出が認められた。

    しかし、それが台湾の宝ともいうべきタイワンヒノキの巨木を減らしたのは間違いないだろう。

    今、これに匹敵する大径木をいかに調達するか。

    そこで、今回柱として選ばれたのが、吉野杉だ。

    奈良県吉野郡川上村には、樹齢250年のスギがまだある。

    昨年、そうした巨木が何本か伐りだされた。

    長尺のまま運び出すため非常な苦労がされたというが、肝心なのは、それが人の手で植えて育てられた人工林であることだ。

    吉野には、樹齢200年〜300年の人工林が残されている。

    また各地にもご神木にはスギが多く、大木がある。

    スギはヒノキより強度に劣ると思われがちだが、吉野杉は曲げ強度も圧縮強度も通常のスギと比べて1〜2割強い。

    また今回は、白太(辺材部分)を剥がして芯の赤身だけ仕上げるそうである。

    なんとも贅沢な使い方だが、強度や耐久性に問題はないだろう。

    明治神宮は、よくぞヒノキにこだわらずスギを使う英断をしたと思う。

    今後、ほかの鳥居も建て替えが求められるようになるだろうが、いつかすべて吉野杉の鳥居になる日が来るかもしれない。

    神社仏閣では、ことのほか無垢の大径木を求める傾向がある。

    しかし、いたずらなこだわりが、すでに危機的な森林資源をさらに追い詰めかねない。

    日本にないからと、海外の天然林から伐りだした大径木の木材で、鳥居だけでなく本殿や本堂を建てて自慢する時代ではないのである。

    日本の山は森林が飽和状態だから、どんどん伐るのがよいという声が広がっているが、それは樹齢50年程度のスギ・ヒノキとしては若年のものばかり。

    100年を超える大木、ましてや200年以上の神性漂う超巨木は極端に減少している。

    森林環境と資源量を考えて樹種などを選択していくべきだろう。

    吉野杉の大木もそんなに多くあるわけではない。

    もっとも、かつて鳥居と言えばみな木製、ときに石製だったのだが、今では少し大きなものは鉄筋コンクリート製や鉄など金属製、さらに塩化ビニール製になってしまった。

    それはそれで寂しい。

    鳥居は神域と俗世を分け隔てる結界の役割を果たしている。

    そんな鳥居は、やはり自然物である木製であってほしい。

    合成樹脂製ではちょっとパワースポットにはなりにくいうように思うが……。

    中小の鳥居はやはり木でつくってほしいし、どうしても大きなものが必要なら集成材もよしとすべきではないか。

                        (田中淳夫の明治神宮より)

     

    posted by: 1513neoya | とはずがたり | 04:31 | comments(0) | - |